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はじめに|退職金運用でJEPIを選んだ私がSPYIに興味を持った理由
退職金運用ポートフォリオを考え始めた頃、私はJEPIを非常に高く評価していました。
理由はシンプルです。
JEPIには、
- 毎月分配
- 高い分配利回り
- S&P500ベース
- 値動きが比較的穏やか
という特徴があり、
退職後の生活費を支える資産として理想的に見えたからです。
実際、私が最初に作成した退職金運用ポートフォリオでも、JEPIをコア資産として採用しました。
しかし、その後も調査を続ける中でSPYIというETFの存在を知りました。
最初は
「JEPIによく似たETF」
という印象でした。
ところが詳しく調べると、
- 分配金の仕組み
- オプション戦略
- 税制面
に大きな違いがあることが分かりました。
特に私が注目したのは、
ROC(Return of Capital)による税引後キャッシュフローの違い
です。
この記事では、退職金運用という視点からJEPIとSPYIを比較してみたいと思います。
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JEPIとSPYIの基本情報
| 項目 | JEPI | SPYI |
| 運用会社 | JPモルガン | NEOS |
| 設定年 | 2020年 | 2022年 |
| 対象指数 | S&P500関連 | S&P500関連 |
| 分配頻度 | 毎月 | 毎月 |
| 利回り目安 | 7〜10% | 10〜12% |
| 純資産規模 | 非常に大きい | 中規模 |
| ROC活用 | ほぼなし | あり |
どちらもS&P500をベースにしたカバードコールETFです。
つまり、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Berkshire Hathaway
など米国を代表する企業群へ投資している点は共通しています。
JEPIとはどんなETFか
JEPIはJPモルガンが運用するカバードコールETFです。
S&P500に投資しながら、
オプション売却による収益を分配金として投資家へ還元しています。
分配の流れは、
S&P500銘柄保有
↓
オプション売却
↓
オプション収入獲得
↓
毎月分配
という仕組みです。
JEPIのメリット
① 圧倒的な安心感
私が最初にJEPIを選んだ最大の理由です。
JPモルガンという世界有数の金融機関が運用しており、
純資産総額も非常に大きいです。
退職金のような大切な資金を預ける上で、
この安心感は大きな魅力です。
② 値動きが比較的穏やか
S&P500自体がNASDAQ100より安定しています。
さらにJEPIは低ボラティリティ銘柄を中心に構成されているため、
市場暴落時でも比較的下落幅が小さい傾向があります。
③ 実績が豊富
JEPIは既に数年の運用実績があります。
投資家からの評価も高く、
退職世代の保有者も多いETFです。
JEPIのデメリット
強気相場では上昇を取り逃がす
カバードコールETF全般に言えることですが、
上昇局面ではS&P500に負けやすいです。
税金は通常課税
ここが私にとって最大の論点でした。
JEPIの分配金は、
基本的に受け取った時点で課税されます。
分配金
↓
米国課税10%
↓
日本課税20.315%
という流れです。
SPYIとはどんなETFか
SPYIはNEOS社が運用するS&P500系カバードコールETFです。
一見するとJEPIと非常によく似ています。
しかし、
実際にはかなり考え方が異なります。
SPYIのメリット
① 分配利回りが高い
市場環境によって変動しますが、
SPYIはJEPIより高利回りになる傾向があります。
② ROCを活用している
SPYI最大の特徴です。
ROCとは、
Return of Capital
つまり「資本払い戻し」です。
税務上ROCとして扱われた部分は、
受け取った時点では課税されません。
③ 税引後キャッシュフロー向上の可能性
例えば、
同じ100万円の分配金でも、
ROC部分が大きければ、
その時点での税負担を減らせる可能性があります。
退職後に重要なのは、
利回りそのものではなく、
生活費として使える手取り額です。
ここに私は大きな魅力を感じました。
SPYIのデメリット
運用実績が短い
JEPIと比較すると歴史は浅いです。
長期運用実績については今後の検証が必要です。
ROC比率は変動する
ROCは毎年同じではありません。
将来も現在と同じ税効率が続く保証はありません。
純資産規模はJEPIに劣る
人気は高まっていますが、
規模ではJEPIが圧倒しています。
私が比較して重視したポイント
退職金運用という視点で整理すると、
| 項目 | 有利 |
| 安心感 | JEPI |
| 運用実績 | JEPI |
| 純資産規模 | JEPI |
| 利回り | SPYI |
| 税効率 | SPYI |
| 税引後キャッシュフロー | SPYI |
退職金運用で本当に重要なのは何か
現役世代なら、
資産成長を重視してもよいでしょう。
しかし私が目指しているのは、
退職後20年以上にわたり、
安定した生活費を確保することです。
その場合、
重要なのは
利回り
↓
分配金
↓
税金
↓
税引後キャッシュフロー
です。
単純な利回り比較ではありません。
現時点での私の考え
もし安心感だけを重視するなら、
私は今でもJEPIを高く評価しています。
しかし、
退職後20年以上にわたり分配金を受け取ることを考えると、
税引後キャッシュフローという視点は無視できません。
そのため現在は、
JEPIだけでなくSPYIも有力候補として検討しています。
まとめ
JEPIとSPYIは、
どちらもS&P500系カバードコールETFです。
ただし、
投資家に提供している価値は少し異なります。
JEPIは
- 実績
- 安心感
- 規模
が魅力です。
SPYIは
- 高利回り
- ROC
- 税引後キャッシュフロー
が魅力です。
どちらが優れているかではなく、
何を重視するかで評価は変わります。
私自身は退職金運用を考える中で、
「利回り」から「税引後キャッシュフロー」へと視点が変わりました。
その結果、SPYIというETFに強い関心を持つようになったのです。
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