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1年ぶりの帰省
昨年の帰省以来、約1年ぶりの長距離移動となりました。
以前であれば、これだけ期間が空くと、出発前から強い予期不安に苦しんでいました。
しかし今回は違いました。
驚いたのは、
前日まで予期不安がほとんど無かった
ことです。
もちろん、「全く意識しない」というわけではありません。
ですが、以前のように、
・何日も前から疲弊する
・頭の中で延々シミュレーションする
・逃げ道ばかり探す
という状態ではありませんでした。
これはおそらく、
昨年まで積み重ねた成功体験が、少しずつ脳に定着してきたからだと思います。
新幹線のぞみ(帰省往路)
とはいえ、完全に平気というわけではありません。
不安は、やはり乗車直前にやってきました。
東京駅ホーム。
新幹線を目の前にした瞬間、急に緊張感が高まったのです。
ただし、ここで以前と大きく違ったのは、
不安の範囲が限定的だった
ことです。
昔は、
・前日
・当日朝
・駅
・ホーム
・乗車中
と、一日中不安が続いていました。
しかし今回は、
「乗車前後だけ」
だったのです。
御守りと呼吸法
ここで私は、
・スマホをしまう
・御守りを握る
・呼吸法に集中する
という、いつものルーティンを行いました。
すると、不思議なくらいスーッと落ち着いていきました。
新横浜を過ぎても平気
そして最大の変化。
以前は、新横浜を過ぎる瞬間が最大の恐怖ポイントでした。
しかし今回は、
新横浜前後でも不安がほとんど無かったのです。
これは、自分でもかなり驚きました。
「体が覚える」という感覚
認知行動療法を続けていると、
頭で理解する段階から、
体が覚える段階
へ変わっていく感覚があります。
「大丈夫」
と無理に考えるのではなく、
「まあ大丈夫だろう」
と自然に思える瞬間が増えていくのです。
遅延すら平気だった
この日は雨で新幹線が遅延しました。
以前の私なら、
・閉じ込められる
・時間の目途がたたない
・逃げられない
と考えて、不安が一気に高まっていたと思います。
しかし今回は、それも問題ありませんでした。
飛行機(帰省復路)
飛行機でも同様でした。
搭乗45分前くらいに少し不安感はありました。
ですが、その不安は時間経過とともに自然に収束していきました。
不安より気になったもの
面白いことに、今回は飛行機そのものより、
機内でスープをこぼして火傷したこと
の方が印象に残りました。
以前なら、機内で少し体調変化があるだけでも敏感に反応していたはずです。
しかし今回は、
「熱い!」
という現実的な問題に意識が向いていました。
つまり、不安への過剰集中が弱まっていたのです。
「特別」ではなくなっていく
この頃になると、
新幹線や飛行機が、
“特別な戦場”ではなくなり始めていました。
もちろん完全にゼロではありません。
ですが、
・少し緊張して
・普通に乗って
・普通に着く
そんな感覚に近づいていたのです。
まとめ
この時期の私は、
「乗れるようになった」
というより、
「乗ることが日常へ戻り始めた」
段階に入っていました。
認知行動療法によって変わったのは、
単なる移動能力ではありません。
「また普通に生きられるかもしれない」
そんな感覚を、少しずつ取り戻していたのです。
