資産運用

【実体験】変動金利1.5%で住宅ローン借換を決断|5年ルールの落とし穴を返済予定表で検証してみた

2026年6月14日

はじめに

2025年、私は住宅ローンを三井住友信託銀行から楽天銀行へ借り換えました。

借換前の金利は1.500%。

借換後は0.724%です。

しかし借換直後、私はある疑問を抱きました。

「金利が半分以下になったのに、なぜ毎月返済額はほとんど変わらないのだろう?」

この記事では、

・借換を決断した理由
・実際にかかった費用
・三井住友信託銀行と楽天銀行の比較
・変動金利の5年ルールの実態

について、実体験に基づき解説します。

私の住宅ローンの状況

借換前(三井住友信託銀行)

  • 金利:1.500%(変動)
  • 残高:約3,865万円
  • 残期間:約26年
  • 毎月返済額:142,911円

借換後(楽天銀行)

  • 金利:0.724%(変動)
  • 借入残高:約3,943万円
  • 毎月返済額:143,726円

なぜ借換を決断したのか

2024年の日銀によるマイナス金利政策解除以降、住宅ローン金利の上昇が続いていました。

私の住宅ローンも、

  • 2016年:1.1%
  • 2024年:1.25%
  • 2025年:1.50%

と上昇していました。

それでも返済額はずっと同じだったため、

「まだ大丈夫だろう」

と考えていました。

しかし、それが大きな勘違いだったのです。

5年ルールで見えなくなっていた負担

住宅ローンの返済予定表を見比べてみました。

2024年10月作成の返済予定表(金利1.25%)

2024年10月作成の返済予定表(金利1.25%)

2025年4月作成の返済予定表(金利1.50%)

2025年4月作成の返済予定表(金利1.50%)

金利は上がったのに返済額は同じ

両方の返済予定表を見ると、

毎月返済額は

142,911円

のままです。

当時の私は、

金利は上がったけれど返済額は変わらない

つまり問題ない、と考えていました。

しかし返済の内訳を比較すると驚きました。

2024年7月(金利1.25%)

  • 毎月返済額:142,911円
  • 元金返済:101,420円
  • 利息:41,491円

2025年7月(金利1.50%)

  • 毎月返済額:142,911円
  • 元金返済:93,884円
  • 利息:49,027円

実際には借金の減るスピードが遅くなっていた

比較すると、

項目2024年7月2025年7月
毎月返済額142,911円142,911円
元金返済101,420円93,884円
利息41,491円49,027円

元金返済額は

毎月7,536円減少

していました。

つまり、

私は同じ142,911円を払っているつもりでしたが、

借金の減るスピードは毎月7,500円以上遅くなっていたのです。

これが5年ルールの本当の意味

住宅ローンの5年ルールは、

「返済額を守ってくれる制度」

ではありません。

実際には、

「返済額の上昇を一時的に先送りする制度」

です。

私の場合、

金利上昇による負担は消えていたわけではなく、

元金返済の減少という形で将来へ先送りされていました。

「このままでは、住宅ローン完済の見通しが立たない」

これが、住宅ローン借換を決断した理由です。

借換後に驚いたこと

楽天銀行へ借り換えた結果、

金利は

1.500% → 0.724%

になりました。

ところが、

毎月返済額は

142,911円 → 143,726円

と、むしろ少し増えました。

なぜ返済額が増えたのか

理由は単純で、

  • 借入総額に今回の借換に関する諸費用(約30万円)が追加された
  • 住宅ローンの返済期間が再設定(1年程度短縮)された

からです。

当初は、

借換は失敗だったのでは?

と思いましたが、落ち着いて借入条件を見直すと納得できました。

それよりも、借換の効果を確かめる上で、

本当に見るべき数字は毎月返済額ではありませんでした。

借換の本当の効果

借換前後を比較したところ、

完済までの総利息は約482万円減少

することが分かりました。

つまり、

借換の価値は

毎月返済額

ではなく

将来支払う利息

にあったのです。

私が借換していなかったら?

私はちょうど5年ルールによる返済額見直し時期を迎える直前に借換を行いました。

もし借換をしていなければ、

  • 元金返済の減少
  • 将来の返済額増額
  • 支払利息増加

という流れになっていた可能性があります。

三井住友信託銀行のままなら2026年1月の返済額はどうなったか?

正確な計算には銀行内部の計算式が必要ですが、

この10年間の返済期間中に

金利が

1.1% → 1.25% → 1.50%

と上昇し、さらに元金減少ペースも落ちていたため、

毎月返済額:15.5万円~16万円台

程度への増額は十分あり得た

と考えています。

125%ルールの上限(142,911円×1.25=178,639円)には達しませんが、

結構な増加であったことは間違いありません。

楽天銀行への借換で毎月返済額が

143,726円

ほぼ過去10年の毎月返済額と同水準を維持し、

かつ最も重要な元金返済の割合を増やせたことは、

住宅ローンへ向き合う私の心を軽くしました。

まとめ

今回の借換で学んだことは、

住宅ローンで本当に見るべき数字は

「毎月返済額」

ではなく

「完済までの総支払額」

だということです。

私は10年間、

「返済額が変わらないから大丈夫」

と思っていました。

しかし実際には、

返済額の裏側で元金の減り方が遅くなっていました。

もし変動金利の上昇に不安を感じている方がいるなら、

まずは返済予定表を開いて、

元金と利息の内訳を確認してみてください。

そこに将来の住宅ローン負担のヒントが隠れているかもしれません。

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