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はじめに
2025年、私は住宅ローンを三井住友信託銀行から楽天銀行へ借り換えました。
借換前の金利は1.500%。
借換後は0.724%です。
しかし借換直後、私はある疑問を抱きました。
「金利が半分以下になったのに、なぜ毎月返済額はほとんど変わらないのだろう?」
この記事では、
・借換を決断した理由
・実際にかかった費用
・三井住友信託銀行と楽天銀行の比較
・変動金利の5年ルールの実態
について、実体験に基づき解説します。
私の住宅ローンの状況
借換前(三井住友信託銀行)
- 金利:1.500%(変動)
- 残高:約3,865万円
- 残期間:約26年
- 毎月返済額:142,911円
借換後(楽天銀行)
- 金利:0.724%(変動)
- 借入残高:約3,943万円
- 毎月返済額:143,726円
なぜ借換を決断したのか
2024年の日銀によるマイナス金利政策解除以降、住宅ローン金利の上昇が続いていました。
私の住宅ローンも、
- 2016年:1.1%
- 2024年:1.25%
- 2025年:1.50%
と上昇していました。
それでも返済額はずっと同じだったため、
「まだ大丈夫だろう」
と考えていました。
しかし、それが大きな勘違いだったのです。
5年ルールで見えなくなっていた負担
住宅ローンの返済予定表を見比べてみました。
金利は上がったのに返済額は同じ
両方の返済予定表を見ると、
毎月返済額は
142,911円
のままです。
当時の私は、
金利は上がったけれど返済額は変わらない
つまり問題ない、と考えていました。
しかし返済の内訳を比較すると驚きました。
2024年7月(金利1.25%)
- 毎月返済額:142,911円
- 元金返済:101,420円
- 利息:41,491円
2025年7月(金利1.50%)
- 毎月返済額:142,911円
- 元金返済:93,884円
- 利息:49,027円
実際には借金の減るスピードが遅くなっていた
比較すると、
| 項目 | 2024年7月 | 2025年7月 |
| 毎月返済額 | 142,911円 | 142,911円 |
| 元金返済 | 101,420円 | 93,884円 |
| 利息 | 41,491円 | 49,027円 |
元金返済額は
毎月7,536円減少
していました。
つまり、
私は同じ142,911円を払っているつもりでしたが、
借金の減るスピードは毎月7,500円以上遅くなっていたのです。
これが5年ルールの本当の意味
住宅ローンの5年ルールは、
「返済額を守ってくれる制度」
ではありません。
実際には、
「返済額の上昇を一時的に先送りする制度」
です。
私の場合、
金利上昇による負担は消えていたわけではなく、
元金返済の減少という形で将来へ先送りされていました。
「このままでは、住宅ローン完済の見通しが立たない」
これが、住宅ローン借換を決断した理由です。
借換後に驚いたこと
楽天銀行へ借り換えた結果、
金利は
1.500% → 0.724%
になりました。
ところが、
毎月返済額は
142,911円 → 143,726円
と、むしろ少し増えました。
なぜ返済額が増えたのか
理由は単純で、
- 借入総額に今回の借換に関する諸費用(約30万円)が追加された
- 住宅ローンの返済期間が再設定(1年程度短縮)された
からです。
当初は、
借換は失敗だったのでは?
と思いましたが、落ち着いて借入条件を見直すと納得できました。
それよりも、借換の効果を確かめる上で、
本当に見るべき数字は毎月返済額ではありませんでした。
借換の本当の効果
借換前後を比較したところ、
完済までの総利息は約482万円減少
することが分かりました。
つまり、
借換の価値は
毎月返済額
ではなく
将来支払う利息
にあったのです。
私が借換していなかったら?
私はちょうど5年ルールによる返済額見直し時期を迎える直前に借換を行いました。
もし借換をしていなければ、
- 元金返済の減少
- 将来の返済額増額
- 支払利息増加
という流れになっていた可能性があります。
三井住友信託銀行のままなら2026年1月の返済額はどうなったか?
正確な計算には銀行内部の計算式が必要ですが、
この10年間の返済期間中に
金利が
1.1% → 1.25% → 1.50%
と上昇し、さらに元金減少ペースも落ちていたため、
毎月返済額:15.5万円~16万円台
程度への増額は十分あり得た
と考えています。
125%ルールの上限(142,911円×1.25=178,639円)には達しませんが、
結構な増加であったことは間違いありません。
楽天銀行への借換で毎月返済額が
143,726円
ほぼ過去10年の毎月返済額と同水準を維持し、
かつ最も重要な元金返済の割合を増やせたことは、
住宅ローンへ向き合う私の心を軽くしました。
まとめ
今回の借換で学んだことは、
住宅ローンで本当に見るべき数字は
「毎月返済額」
ではなく
「完済までの総支払額」
だということです。
私は10年間、
「返済額が変わらないから大丈夫」
と思っていました。
しかし実際には、
返済額の裏側で元金の減り方が遅くなっていました。
もし変動金利の上昇に不安を感じている方がいるなら、
まずは返済予定表を開いて、
元金と利息の内訳を確認してみてください。
そこに将来の住宅ローン負担のヒントが隠れているかもしれません。


