体験記

【認知行動療法】新幹線のぞみ乗車トレーニング

2026年5月9日

各駅停車から始まった乗車トレーニング。

在来線、快速、新幹線こだま、そして新幹線ひかりへと段階的に克復してきました。

そして今回、ついに挑戦するのは、

新幹線のぞみ

です。

最大の壁「新横浜ー名古屋」

今回の最大の課題は、

新横浜ー名古屋:無停車 約1時間半

でした。

もしここを突破できれば、

”全国への新幹線移動が可能(陸続きならどこへも行ける)”

が現実味を帯びてきます。

前日の予期不安

前夜は、時折予期不安が訪れました。

仕事で忙しくしている間は平気なのに、
夜になって考える時間ができると、
不安が頭の中を支配し始めます。

「もし車内でパニック発作が起きたら」

そんな思考が何度も浮かびました。

そこで、呼吸法に意識を向け、
考え続けることをやめるよう努めました。

当日の状態

朝の段階では、強い混乱はありませんでした。

しかし、新幹線ホームへ到着した瞬間、急激に緊張感が高まりました。

一瞬、回避が頭をよぎります。

ですが、その感覚は以前ロマンスカー挑戦時に経験したものと似ていました。

そこで私は当時の成功体験に従い、

「今は判断しない。とにかく乗る」

という魔法の言葉を自分に言い聞かせました。

「乗る」と決めた瞬間

不思議なことに、

「回避するかどうか」を考えるのをやめ、
「乗る」ことだけを決めた瞬間、

気持ちは徐々に落ち着いていきました。

これは認知行動療法で学んだ、

・不安との戦いを長引かせない
・考え込みを止める
・注意を別へ向ける

という考え方そのものでした。

運命の新横浜

東京を出発し、品川を通過。

そして、車内アナウンスが流れます。

「まもなく新横浜です」

いよいよ最大の勝負所です。

私は不安へ意識を向けないよう、メモを書くことに集中しました。

すると、新横浜に到着。

そして――発車。

発車後に起きた変化

新横浜を発車した瞬間、急に落ち着き始めました。

「1時間半」という数字に意識を奪われないよう、

・呼吸法
・五感法
・筋弛緩法

を使い、注意を分散させました。

すると、不安は次第に薄れていったのです。

気がつけば、普通に乗っていた

その後は、メモを書く必要すら感じなくなりました。

景色を見たり、ぼんやりしたり、普通に過ごしている自分がいました。

かつては「絶対に無理」と感じていた1時間半の無停車区間。

それを、自分は今、普通に乗っている。

その事実が信じられませんでした。

得られたもの

・新幹線最大級の無停車区間を克服
・長距離出張への不安払しょく
・「予期不安があっても行動できる」という自信

ここで私は、

「各駅停車しか乗れなかった自分」

から、

「飛行機以外は何でも乗れる自分」

へと変わり始めていました。

まとめ

認知行動療法は、

「不安を消す訓練」

ではありませんでした。

不安があっても、
回避せず、
少しずつ行動範囲を広げていく。

その積み重ねが、
ついに「のぞみ」到達という形になったのです。

そして次の目標は――

空路。飛行機。

ここから、認知行動療法は次の段階へ入っていきます。

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